こんにちは。
東京で知的・発達障害のあるお子様・グレーゾーンのお子様にマンツーマンでの個別運動療育を行っているマリリンスポーツ塾です。
今日は、「自閉症の特徴」について書いていきたいと思います。

自閉症とは?
自閉症は、「対人関係や社会的なやりとりの障害」「こだわり行動」「コミュニケーションや言葉の発達の遅れ」などの特徴がある発達障害です。

自閉症は重度の知的障害を合併している人から、知的な障害がほとんどない人、IQ(知的指数)が通常より高い人まで幅広く、その個性も多様です。
どこからどこまでが「自閉症」と区切れるものではなく、まるで虹の光のように連続していることから、自閉スペクトラム(ASD)と言われます。
どうして自閉症になるのか、その原因は不明ですが、生まれつきの脳機能の異常によるものだと考えられています。

「自分の育て方が悪かったのかな…?」

と悩まれる方もいますが、そうではありません!
自閉症は親の育て方やしつけ方などが原因ではないことが、多くの研究からわかっています。

では、先ほど挙げた自閉症の特徴は具体的にどのようなことか、詳しくお伝えします。

~対人関係や社会的なやり取りの障害~


人との関わりが苦手で、表情や話しぶり、視線などから相手の気持ちを汲み取ることができない(空気が読めない)、受け身すぎる、一方的すぎるなど双方向の対人関係がうまくとれない、暗黙のルールを理解することなどが難しい、言われたことを表面的に受け取ってしまうなど社会的な場面で困難さが持続することを指します。

~こだわり行動~


物の配置、物事の順番、勝敗、自分のやり方への強い固執、興味や関心の極端な偏りなどを指します。
そのほかにも、手先が不器用、感覚刺激に過敏、鈍い等の特性が見られることもあります。

~言葉の発達の遅れ~


言語の理解や使用に発達の遅れが見られ、全く言葉を発しないこともあります。
また、相手と同じ言葉を繰り返して言ったり(反響言語)、独特の言い回しや好きなことだけを一方的に質問し続けたりする事があります。

このような特徴の他にも、自閉症の子どもは様々な場面で困りごとを抱えて、不安を感じやすく、自己肯定感が育まれにくいと言えます。
自閉症の特性を子どもの個性と捉えることや親や周囲が理解し、褒める機会を増やすなど、自信を感じやすい接し方をすることで達成感や安心感を得る事が出来ます。

マリリンスポーツ塾では自閉症のお子様も安心して通えるよう、「落ち着ける環境づくり」「写真カード」「伝え方の意識」の3点を大切にしています。

①落ち着ける環境づくり


自閉症の子どもの中には、音や温度、におい、光など感覚過敏がある子供がいます。
そういった子どもでも落ち着いて過ごせるよう、当施設では音楽などは一切かけず、静かな環境を心がけています。

②写真カード


トランポリンや鉄棒など体操の内容の写真カードが用意してあり、その日に行う体操の内容をホワイトボードに貼っています。
そうすることで、自閉症の子供たちも見通しが立てやすく、これから何をするのか明確に分かるようになるため、安心して体操に取り組むことができます。

③伝え方の意識


自閉症の子どもは「ちょっとだけ」「あと少し」といった、あいまいな表現の理解が難しいため、
「5分だけ待っててね」など伝え方も意識しています。

このように、マリリンスポーツ塾では自閉症の子どもも安心できる、過ごしやすい環境づくりを心がけています。

参考になれば幸いです。

引用文献
東京都自閉症協会
autism.jp/knowledge/autism

リタリコ
life.litalico.jp/hattats/asd/