運動療育の効果

2023/12/28

こんにちは。

東京で知的・発達障害のあるお子様・グレーゾーンのお子様にマンツーマンでの個別運動療育を行っているマリリンスポーツ塾です。

 今日は、「運動療育の効果」について書いていきたいと思います。

運動療育にはどんな効果があるかご存じですか?

実は、運動療育には公園遊びだけでは得られない価値があるんです!

まず初めに、発達障害と運動の関係についてお伝えします。

発達障害の子どもをお持ちの保護者の方の中には、子どもの不器用さや運動神経の悪さに悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

発達障害の中の一つに、「発達協調運動障害(DCD)」という運動面に課題がある障害があります。

不器用さが目立つ、全身運動がぎこちない、手先の器用さがないなど、協調運動を必要とする日常生活動作が著しく劣る状態にあり、これは注意欠如・多動性障害(AD/HD)、自閉症スペクトラム障害(ASD)限局性学習障害(SLD)との併存性も高いことが知られています。

つまり、多動性障害や自閉症スペクトラム障害などの子どもたちが運動神経が悪いのは、この「発達性強調運動障害」が原因の可能性が高いという事です。

そういった子どもたちにとって、様々な効果が期待でき、子ども自身も楽しんで取り組む事が出来る運動療育は推奨されています。

運動療育を行う事で期待できる5つの効果

①協調運動の発達を促す

日常生活の中には感覚の協調を必要とすることが多いですが、発達障害の子どもの中には、この感覚の協調を苦手とする子が多くいます。

運動療育では、縄跳びなどを行いながら、協調運動の発達を促すことが期待できます。

②自分の体のコントロール方法を学べる

発達障害の子どもの中には、力のコントロールを苦手とする子が少なくありません。

本人のイメージと力加減がリンクせず、「乱暴」などのイメージを持たれてしまうケースも多くみられます。

運動療育を通じて、自分自身のコントロール方法を学び、自分自身のイメージとパワーコントロールのズレを減らすことも期待されます。

③自己肯定感を高められる

発達障害の子どもは健常児と過ごしている中で、コミュニケーションがうまく取れないことや、同じことを出来ないという事で失敗体験を積みやすいです。

失敗を繰り返すことで、自己嫌悪や自己否定を起こしてしまったり、他人と上手く関われないことで消極的になってしまうことも少なくありません。

運動療育は、「できた」という自己肯定感を向上させる効果もあります。

④感覚統合のトレーニングになる

私たちは、日常生活の中で無意識に感覚統合を行っていますが、発達障害児の中には、感覚統合を苦手とする子が多いです。

感覚統合が苦手だと、相手の話を聞かなければいけないとわかっているのに、他の刺激が気になったり、興味を引く刺激に注意を向けてしまったりします。

運動療育では、全身に様々な刺激を受け、情報を整理しながらプログラムを行います。

これにより、必要な情報を優先したり、反対に不要な情報を意識的に排除する感覚統合のトレーニングになります。

⑤脳細胞の成長を促す

運動をして体の動きと共に脳を働かせると、脳由来神経栄養素因子(BDNF)という物質が分泌されます。

これは脳の発達に欠かせない分泌で、神経細胞の形成や脳の重要な血管を作る物質です。

このように、運動は体の発達だけでなく、脳の発達を促す効果もあります。

ちなみに、マリリンスポーツ塾では、バランスボールやトランポリンなどの粗大運動、フラフープやボールを使ったコーディネーショントレーニングなどの運動療育を行っています。

子どもたちが目標を達成した時には、出来たことの喜びを指導員もともにし、子どもたちの自信につなげることで、自己肯定感を高めていくことを大切にしています。

引用文献

【運動療育型】児童デイサービスCREDO

「なぜ、発達凸凹の子どもたちに運動が必要なのか?」

credo-coltd.com/exercise_rehabilitation/

【療育biz】

運動療育とは?概要や効果・おすすめメニュー・プログラムを考えるコツを紹介

ryoikubiz.com/contents/1/94