2024/01/29
本日はADHDの特徴について紹介していきたいと思います。
近年よく耳にするようになったADHDですが、うちの子ADHDかも?早期に診断した方がいいのかな?と不安になる親御様も増えております。そんなADHDですが、実際にはどんな特徴があるのでしょうか。
まずADHDとは、Attention deficit hyper activity disorderの略で、日本語では、注意欠陥多動性障害と呼ばれています(以下ADHD)。
ADHDの主な特徴は、うっかりミスが多いなどの不注意症状と、じっとしていることができないなどの多動性・衝動性症状があります。
具体的に、
不注意症状には、
・授業や会話などに集中し続けることができない
・気が散ってしまう
・ミスや物のなくし物が多い
・話しかけられても上の空になりやすい
などがあり、
多動性・衝動性症状には、
・じっとしていることができない
・授業中に席から離れる
・落ち着かない
・動きが多い
・突発的な言葉や行動が多い
などがあります。
ADHDのあるお子様は、その特性により授業中、集中することが難しかったり、忘れ物が多い等があり、叱られることが多くなりがちです。叱られることが増えていくと、自信を失い、追い詰められてしまうということもあるので、お子様の特性を理解し接する事が大切です。
また、男女によって発現率の違いが見られます。男:女の比率は小児期だと2:1、成人期だと1.6:1とされており、女性は男性よりも主に不注意の特徴を示す傾向があります。 こういった特徴を有する要因として遺伝や環境の影響を指摘する研究もありますが、いまだはっきりとしたことは分かっていません。
元々の素因と過去の環境、現在の環境の影響の相互作用によって症状が生じるという考え方もあります。そのため「育て方が原因」「しつけが悪い」ということではなく、さまざまな要因が影響し合って現在の症状があると理解できるとよいでしょう。
ADHDのあるお子様は、その特徴から、怒られる機会が多かったり、忘れ物などの失敗を繰り返したりすることで、自分に自信が持てずに、色々な方面で支障をきたしてしまうこともあります。そのため、ADHDのあるお子さまと接する際は以下の点に注意することが必要です。
①出来ないことよりも出来ることに着目する
ADHDのお子様と接する際、出来ない事の方にどうしても目が行きがちですが、できないところばかり指摘されすぎてしまうと、自信を失ってしまいます。できることの方により着目し、そちらに対して肯定的なフィードバックをすることで、「出来た!」という体験が自信となり、次へのやる気につながります。
②強みに目を向ける
ADHDのあるお子様の中には、自分の好きな事に関しては集中力を発揮する方も沢山います。お子さまの強みを発見し、サポートすることが、強みを伸ばしたり、自信を育んだりすることにつながっていきます。
③失敗しないための声かけを
衝動的に行動をしてしまいがちなお子様には、事前に「順番に並びましょう」などと声掛けをしたり、気が散りやすい子には気が散らないように机回りを整理したり、準備物を一緒に確認したりするなど、失敗しないためのサポートをおこなうことが大切です。
④動ける時間を設けてメリハリをつける
じっとしなければならない場面では、多動性を押さえようとするのではなく、課題の途中に小休止を入れる、身体を動かせる何らかの役割を持ってもらうなどにより、動ける時間と静かにする時間のメリハリをつけることをおすすめします。
マリリンスポーツ塾では、ADHDや、ADHD傾向のあるお子様への療育も行っております。確かに通い始めた頃は、勝手に動きまわったり、集中が続かないお子様もいますが、通い続けて1ヶ月、3ヶ月、半年、と継続する事で、落ち着いて話が聞けたり、運動に集中出来る時間が増えたりしています。親御様達からも、「マリリンに通い始めてから変わった」というお言葉を頂いております。
実際に近年の研究では運動はADHDの症状を緩和する効果があるとされています。
もし、お子様の発達でなにか不安な事、気になっている事があれば、ぜひ一度マリリンスポーツ塾へ足を運んで頂ければ幸いです。
参考文献
メディカルノート
Medical Note