運動療育で行う実際のメニュー(プログラム)

2024/01/11

今回は運動療育で行う実際のメニュー(プログラム)を紹介していきます。

 初めて療育施設をご利用になる方は、自分の子供は運動が苦手で…と不安があったり、集中力が無いし着いていけるのかな?…どんな事をするのかな…と色々気になると思います。そんな方のお役に立てればと思います。

 療育のプログラムを考える中で、運動療育はこれまでも重視されてきました。                         その代表的な運動が「粗大運動」と「微細運動」です。

 全身を動かすような動きの大きい運動は、ほとんどが粗大運動に当てはまり、微細運動とは手、指、脚などを使って行う細かい動きのことを言います。どちらも運動メニュー(プログラム)に取り入れ、子供達の、成長を促せるようなプログラムにしています。

 さて、実際の運動メニュー(プログラム)ですが、いかに子供達の集中を途切れさせずに出来るか、楽しみながら行えるか、身体能力や考える力は身に付くのか、そして個人の特性に適したプログラムなのか等を考えて作成しています。               

 発達障害には自閉症やアスペルガー症候群、ADHD、学習障害などさまざまなものがあります。

 それぞれに多く見られる特性がありますが、子ども達を「発達障害」という枠組みで分類してしまわないよう注意し、同じ発達障害でも特性の現れ方はそれぞれで、さらに療育の進み具合や性格、趣向などによっても発達状態は異なるからです。

 子供の集中が続く時間はだいたい、年齢×1分と言われており、大人でも約1時間程しか集中力は持ちません。そこを理解していないと、1つの競技に集中させたり、ひたすら出来ないものを上手くいくまで続けさせたりします。もともと運動神経の良い子や、定型発達の子供では上手くいくかもしれませんが、全ての子に当てはまるわけではありません。

 当施設の運動療育では、子供の年齢や、発達段階によって変わりますが、基本1種目10分程度として、4種目程度取り組んでいます。(40分の運動療育)

 例えばトランポリン→マット運動→バランスボール→ボーリング等。

 この中でもさらに細かく、トランポリンの中で3種目以上の跳び方に挑戦したり、マット運動でも3種類以上の技に挑戦したり等、沢山の体の使い方を学ぶ事が出来ます。

 粗大運動のトランポリンでは体幹を鍛え、マットでは身体の使い方を覚え、バランスボールでバランス感覚を養い、ボーリングでは手先のコントロールの仕方を覚えられます。ピンを倒さないように並べるというのは微細運動になるので、知らず知らずのうちに沢山の経験が出来ています。

 普通の運動教室や体操教室ではマット運動や、跳び箱、鉄棒等、学校の体育で行う運動が一般的ですが、当施設(マリリンスポーツ塾初台)では、学校で行う種目の他にも、トランポリンや、バランスディスク、ストライダー、ラダートレーニング、脚立の昇り降り、平均台等、様々な運動に取り組め、縄跳びでは、普通の1人跳び用縄跳びの他、大縄や、ダブルダッチ等も出来たり、トランポリンと組み合わせたりして取り組めます。

 又、ボール運動では、サッカー、野球、ドッチボール、テニス、バトミントン、卓球、ラグビー、バレーボール等沢山行うことが出来る事はもちろん、トランポリンを跳びながらキャッチボールをしたり、乗馬に乗りながらキャッチボールや的当をしたり、サッカーボールを蹴ってボーリングのピンを狙ったり、利き手、利き足では無い方の手足を使って行ったり、色々な楽しみ方、学び方が出来ます。

 他にも色々な動きが出来るダンス等を取り入れ、様々な角度から、身体能力や知的能力、空間認知能力等の向上へのアプローチをしています。

 発達に遅れを感じる子の特徴として、飽きやすかったり、無関心だったり、出来ない事への抵抗感だったり、集中出来ない、しない、等ありますが、そういった子供達でもしっかり取り組めるようなプログラム内容となっております。

 指導員の方たちも常に試行錯誤し、運動方法や、子供達へのアプローチ方法も沢山考え日々療育を行っております。初めは不安や失敗はあたりまえ。それでも、やってみると、続けてみると、どんどん成長していきます。

 運動療育に通おうか迷っているいる方は、ぜひ一度体験や見学に来て頂く事をオススメ致します。